コンテンツの知的財産権確保率が伸び悩み、付帯作業は増加に
制作受注した番組について、制作本数とそのうち著作権を保有している番組の本数をたずねました。
これまでの調査では、契約書ベース(レギュラー番組やシリーズ物であっても一件とカウント)での著作権保有率を聞いていましたが、今回より制作本数に基づいた調査へと変更しました。
結果としては、地上波は相変わらず低迷しているほか、2020年度までは高い著作権保有率があった民放BSが大幅に下がったままであること。一方で今回の調査では、配信番組が高い著作権保有率を示していることが注目されます。
なお、放送時間の短いミニ番組なども含まれていることもあり、放送時間で考えた場合の保有率は、これよりも低い数値を示すと推測されます。
著作権保有率の経年比較

※2023年度調査は制作本数で質問、それ以前は契約書ベース
なお、「基幹放送普及計画の一部を変更する告示案」(総務省・令和5年10月)にて、NHKはBS波については外部製作委託比率を、BS 2Kは15%以上、BS 4Kは25%以上になるよう努めるよう規定されました。外部製作委託比率は時間単位のため単純には比較できませんが、今後注視していきたい点です。
(参照) https://www.soumu.go.jp/main_content/000905973.pdf